「ははは はっはっはっはっは」と、みんなおもしろそうに笑っているのに、1人だけ泣いている子がいる。ははあん、「歯」が痛くって泣いているのだ。そんなに痛いならいっそ「歯」なんかなければいいと思いませんか? だるまちゃんシリーズで知られる加古里子による「歯」の絵本である。著者自身が優しく丁寧に説明するのは、歯の役割、歯を丈夫に守るための方法、なぜ虫歯になるのか、丈夫な歯と丈夫な体の関係など。各ページの最後はかならず問いかけでおわり、ページをめくるとその答えが用意されているという展開には、よどみがなく飽きさせない。そして「歯」と「ははは」という笑いをかけて最後は笑って本を閉じることになるのだ。 1970年に福音館書店の月刊科学絵本「かがくのとも」に取り上げられ、1984年に装丁を新たに出版された傑作絵本である本書は、歯みがきを嫌がる子どもたちだけでなく、すべての子どもたちに歯について考えるきっかけを与えてくれる1冊である。(小山由絵)
思い出の本です
この本は音読するととても面白いです!!
お父さんやお母さんが読み聞かせてあげるのにオススメです☆
子供に、もう一回、ねぇ、もう一回!って強請られて困るかもしれませんが^^;
単純な言葉の連続って、小さな子供はすっごい好きなんですよね
そういう心理をズバリとついた作品になってると思います
それでは みなさん さようなら はっはっはっ。
加古さん作品は細かい物の羅列が魅力ですが、この本はちがいます。
大写しの歯。直径8センチ大の顔を持つ登場人物。
ところどころくっきりした色で構成した画面。文章量だって多いんです。(単語ではなく!)
どうしたって説明的な文章になりがちなのに、ここまでベストセラーになるのは
やはり加古さんの展開力といえるでしょう。
ムンクの叫びのような青い顔は、一度見たら忘れられません。
そして落語のオチのような最終ページ。
教育的効果はさておき、世代をこえて楽しみたい本です。
2歳でも大丈夫
ちょっと難しいかなと思いましたが2歳の娘に買いました。
ただ、甘いものを食べすぎないように、と話をするよりは、甘いもの&食べかすが酸になって「歯」を溶かすということが子どもにわかりやすいように書いてあります。今すぐわからなくても、積み重ねで子どもにも歯磨きしなくちゃ!と思わせることのできる本。
歯磨き教育の原点
歯がだんだんと溶けていく様子のあまりの恐ろしさに、子供たちは歯磨きせざるを得なくなる。そんな説得力を持った最高の絵本です。虫歯にフォーカスしたために、砂糖は極悪だ、と取られかねないところは、砂糖と脳の関係を論じるようになった現代ではちょっと古いかな、という気もしますが、それを差し引いても、エヴァーグリーンな絵本です。
歯を磨くのが嫌いなお子様へ
是非是非是非!読んであげて下さい。その昔私も虫歯だらけの子供で、歯医者さんに置いてあったこの本を見て、かなりの衝撃をうけたものです。勿論、現在息子に読み聞かせております。なぜ虫歯になるのか、どうしたら防げるのかを解りやすく描いてありますよ。本当にお薦めです。
福音館書店
ちのはなし (かがくのとも傑作集―わくわくにんげん) ほね (かがくのとも傑作集―わくわくにんげん) たべもののたび (かこさとし・からだの本 2) かさぶたくん (かがくのとも傑作集―わくわくにんげん) おなら (かがくのとも傑作集―どきどきしぜん)
|